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最終更新日 : 29 Sep.2003

国際郵便料金受取人払(IBRS)活用術

IBRS

最近、新たなSASEでのQSL回収方法として注目されています。

なぜIBRSを利用するか?

いままでのSASEでのQSL回収方法としては、

  • IRC(国際返信切手券)を利用する。(1枚150円)
  • ドル札を同封(1ドル=120円)
  • 相手国の切手を貼る(アメリカからなら、80セント)
があります。

しかし、IRCやドル札は、QSLがちゃんと返ってくれば納得できますが、 途中に郵便が事故に遭ったり、国によっては、中身を抜き取られたりしていつまで経っても、QSLが回収できないということも、多くあります。

つまり、カードが返ってこなければ、一度送ってしまった、IRCやドル札は無駄になってしまうのです。

この問題をいっきに解決してくれるのが、国際郵便料金受取人払の制度です。

支払う料金

外国から日本宛のIBRSにかかる料金は、書状25グラムまで100円でそのほかに、手数料がかかります。100円というのは、どこの国から帰ってきても100円均一料金です。

手数料は、以下のようになっています。

  • 即納--20円
  • 料金後納または、私書箱に配達(即納)--15円
  • 料金後納かつ、私書箱配達--10円

即納とは、現金、切手または料金計器で、配達の時に支払うものです。また、料金後納は、1ヶ月ごとに納付することになり、担保金が必要になります。担保金の計算の仕方は、以下のようになります。

{100円+(手数料)}×(1ヶ月に届く枚数)×2ヶ月

1ヶ月に届く枚数は、申請枚数÷12で、小数点以下を切り上げた数です。

例えば、100通で1年間、料金後納で申請した場合は、1ヶ月に8.333通なので9通となり、

(100円+15円)×9通×2ヶ月=2,070円となります。

注意
一度、即納で申請して承認されれば、期間内に料金後納扱いに変更はできません。
よって、わたしは、手数料もすこし安くなる料金後納扱いをおすすめします。担保金もIBRSの申請をやめるときに、返還してもらえます。

枚数

枚数には、100枚以上という規定があります。
ここで、重要なのは、100枚と申請してしまえば101枚印刷してはいけません。きちんと、送った枚数を管理したり、一度に100枚印刷してしまっておくなどの対策をきちんとしておきましょう。

申請してみる

ここからが、最大の難関です。
申請の時に用意するもの

  • 郵便物印字見本
  • 料金受取人払承認申請書(郵便局で貰える)
  • 印鑑
  • 後納担保金(後納にする場合のみ)

まず、印字みほんを作ります。わたしは、「一太郎」で作りましたが、問題なく承認されました。簡単にWORDなどで作ってみましょう。このときに、以下の点に気をつけてください。

必ずミリ単位まで正確に製作する。

いくら、趣味の領域で使用すると言っても、正確に作らないと許可が下りません。長さや文字の綴りなどは、申請の際にチェックされます。OKが出てから本印刷をしましょう。

ただし、「INTERNATIONAL BUSINESS REPLY MAIL / REPONSE PAYEE」と「JAPAN」の文字は、20ポイントの大きさとなっていますが、(80mm×3mm)の二重線の長さの関係で「JAPAN」のみ20ポイントで印字すればよい。(2002年東北郵政局談)とのことです。

長さなどの詳細情報は、見本を見てください。

見本を見る

できあがれば、申請します。申請するのは、集配局(地域の郵便配達を担当する郵便局)に申請します。申請後、料金後納用専用郵便番号や、承認番号を、承認された後に入れて、印刷みほんを2枚郵便局に提出します。

実際、外国から戻ってきたときは、配達の際に、料金後納の場合、確認のため配達員からハンコを求められるます(即納の場合、支払い)。

まだ、この制度はあまり普及していないので、間違えて、そのままポストインされることもあります。その場合は、だまっておかないで、必ず郵便局に問い合わせて、対応してもらいましょう。

みなさんも、ぜひチャレンジしてみてください。

いままでの実績(2003年9月現在)

成功

W, G, I, PA, UA, BY, V5, FO, EA8, CT3, KP4, EA, CE0Z, ON, VK, HL, YB

失敗

DU, F, A7, CE, TI(TIの郵便局では使えない?と書かれていた・・)

失敗の原因は、知名度不足にあるようなので、IBRSの説明を入れるようにしました。 さあ、どうなるか。

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