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最終更新日 : 7 Mar.2004

2004/2/24(火) - 3/2(火)
JA6PSE and JA6PSI

鹿児島県鹿児島郡十島村(宝島)

アンテナ設営開始

 午後からすべてのアンテナは建てられないので、到着した当日は、1.9/3.5, 7, 10のDPと14/21/28のHB9CVのみ建てます。風が無く楽に建てられます。HB9CVは、4方向ステー2段で8方向に張ります。しかし、地面は砂が多く、さらにその下は、珊瑚礁の堅い岩がありペグがなかなか打ち込めません。ちょっとイヤな予感がします。次の日、7Mのフェーズド・バーチカルとWARCのHB9CVを上げました。7Mのフェーズド・バーチカルは、80mほどケーブルを伸ばし、常に10m以内に海水がある岩場に建設します。珊瑚礁の岩でペグが15cmほどしか入らず、結局妥協しました。釣り竿には、下から4mほどのところから3方向のステーを張ります。このときは、まだ大変なことになるとは、知る由もありません。

ant warc

(左)14/21/28のHB9CVと1.9/3.5のDP
(右)WARCのHB9CVと7MのDP

7m vert30mANT

(左)7Mのフェーズド・バーチカル(間隔は10m)
(右)10MHzのDP

QRV開始

 まずは、14MCWでJA6PSIが18:29にUA0LOD/QRPとQSOしスタートしました。その後、7MのSSBでJA6PSEがQRV開始していました。

ja6pse ja6psi

(左)JA6PSEをオペレート中のJI5USJ
(右)JA6PSIをオペレート中の私

 今回は、EUとNAのパスがある時間帯には、なるべくQRVするようにしましたが、当然ながらサイクルピークほどは、ハイバンドでBig Openとはなりませんでした。やはり、SSBでは、かなり厳しい状態で、ハイバンドでもCWでなんとかできるというレベルのOpenがほとんどでした。今回、一番良かったバンドは、7MHzのCWでした。

 7Mは、DPとフェーズド・バーチカルを同軸切替器で、切替ながら聞いていましたが、バーチカルは、いつもうるさい(ノイズが多い)わけでは無いと感じました。DPの方がノイズレベルが高い日もあったり、バーチカルではノイズだらけの時に、DPに切り替えるとノイズが無くなったりと不思議な体験でした。国内QSOで比べると、若干呼ばれるエリアが変わることもありましたが、EAやGの信号を聞き比べると、バーチカルで聞こえていても、DPでは聞こえないという体験もできました。打ち上げ角がかなり違うからでしょうか。ちなみに、W6やUAの局は、信号強度にあまり変りはありませんでした。EA8にも呼ばれたので、飛んでいることは実感できました。

 特に驚いたのが、1.8や3.5のノイズレベルがかなり低いことです。無信号状態では、メーターが振れません。QSOした相手は、ノイズレベルが高いのかかなり苦労されている方もいらっしゃいましたが・・・。仙台でS9の都市ノイズに悩まされている日常にくらべると夢のような環境です。、1.8MHzでAE9B(MO)が559で完全に聞こえたことが感動的でした。もちろん、DP@7mhの200Wで呼んでも応答があるはずがありませんが・・・。

ロケーションは?

ロケーションは、写真のような感じです。

eu na

(左)EU方向(目の前が海)
(右)NA方向(この先は海だけ)

宝島や小宝島は、珊瑚礁が隆起してできた島なので、300m級の山があるくらいで、ほとんど平なのでロケーションは、最高です。ちなみに、他のトカラ列島の島々は、900m級の山がある島があったりとロケーション的には、あまり恵まれているとは言えません。

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